設計 福一通信 採石場巡り part1 ~芦野石~

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採石場巡り part1 ~芦野石~

芦野石5

初夏の陽気になったり、そうかと思えば急に涼しくなったり。寒暖の差が激しい今日このごろですが、体調など崩されていませんでしょうか?


さて、建築の設計では、様々な素材をその特徴や性質を活かして適材適所使うことが大切ですが、その素材がどのように生産されているか、実際その現場を見ることは少ないと思います。
通常はカタログやカットサンプル等で見て、机上で選ぶぐらいではないでしょうか?
生産現場へ行き、自分の目で見て、手で触って体感することで、よりリアリティのある設計だったり建主さんへのプレゼンだったりが可能になるのではないかと思います。

そこで今回は、昨年からお世話になっている家づくり学校の方達と一緒に石の産地へ行ってまいりましたので、そのレポートをしてみたいと思います。


訪れたのは、栃木県の芦野石・深岩石・大谷石、3カ所の採掘場。

最初に訪れたのは那須にある芦野石採石場です。

芦野石というのは、栃木県の那須地方で産出する安山岩系の石で、耐久性があり加工もしやすいので、古くからお城の石垣や灯篭などにも使われてきました。
また、コンクリートとの相性も良く接着しやすかったり、吸水性が良いなどの特徴があります。

採石場には初めて行きましたが、まるで何かの遺跡のような感じで、切り立った石の壁の迫力に圧倒されました。
インディー・ジョーンズの世界ですね。
芦野石1

石の採掘方法ですが、
まずこのチェーンソーのような機械で縦方向に切込みを入れます。
芦野石2

続いてその隙間にくさびをセット
芦野石3

これをハンマーで打ち込むと石がポロッと手前に剥がれます。


そして切り出した原石を綺麗に機械で仕上げるとこのようになります。
ちょっとコンクリートっぽい風合いですね。
芦野石4

切り出す大きさは通常300×900mmが標準で、これより大きいサイズは採石作業上なかなか難しいそうです。
また、運搬上もこの大きさが効率のよい大きさのようで、いろいろと理にかなっていることにとても感心いたしました。
よく設計をしていて、「もっと大きなサイズのものはないだろうか?」とカタログなどを見ながら思うことがありますが、このような採石の現場の状況を知っておくと、無理なサイズで設計したりオーダーしたりということもなくなりますね。

石の山は当然のことながら自然の産物なので、ひび割れている部分などもところどころあり、1日採石をして1本も商品になるものが切り出せない場合もあるようでとても驚きました。
埋蔵量はそれなりにあるようですが、経営的にも厳しく、またなかなか若い働き手もいないようで、採石業者も減ってきているということ。
中国など、海外からの安い輸入物も多く出回っていて、さらに厳しい状況に追い込まれているようです。

このような身近で質の良い日本産の石を建築資材としていつまでも使えるよう、我々も設計の中でどのようにして取り入れられるか、考えてみたいと思います。


設計 福一

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